Aコード −Ⅵの使い方−

ここではダイアトニックコードではない、6度をルートとするメジャーコードを扱います。CメジャーキーにおけるAコードになります。

このコードもまたセブンスが付加されて使用され、DやDmへ進行するドミナントモーションセカンダリードミナントとして働くケースが多くあります。

Aコードの構成音の中で、# Cメジャースケール外の音になっており、この音が入っていることがこのコードの特徴になります。使用パターンはいくつか定番の形がありますが、1つ紹介します。

■Em-A-Dm (Ⅲm-Ⅵ-Ⅱm) セカンダリードミナント

EmからAへ進行するケースです。度数表記ではⅢm→ですね。たぶんポップスの実践例ではこのケースが一番多いと思います。AのあとはDmF(ⅡmやⅣ)へと進行するケースが多いです。

 

カブトムシ/aiko

【YouTube】カブトムシ/aiko

1999年リリースの4thシングル。出現箇所は冒頭のAメロです。

Key: E♭メジャーキー
出現箇所: 0:24〜(歌詞:悩んでる体が〜)

コード進行:
E♭B♭/DCm B♭m E♭7A♭GmC7 GmA♭A♭m B♭

コード進行(簡易版):
E♭B♭Cm B♭m E♭A♭GmC GmA♭A♭m B♭


カポタスト3フレット
すると、

コード進行:
CG/BAm Gm C7FEmA7 EmFFm G

コード進行(簡易版):
CGAm Gm CFEmA EmFFm G

という進行です。

CROSS ROAD/Mr.Children

【YouTube】CROSS ROAD/Mr.Children

1993年リリースの4thシングル。キーはDです。出現箇所はBメロで、1:02あたりから。

Key: Dメジャーキー
出現箇所: 1:02〜(歌詞:真冬の向日葵のように〜)

コード進行:
GM7A/GF#mBsus4 BEm F#m

コード進行(簡易版):
GAF#mBEm F#m


カポタスト2フレット
とすると、

コード進行:
|FM7|G/F|Em|Asus4 A|Dm Em|…

コード進行:
|F
|G|EmAsus4 A|Dm Em

と、なります。m→Ⅵと進む際に、m→sus4→と、sus4を経由していますが、こちらもよく見られるパターンです。

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