今回は楽器店でのギターの試奏について記述していきたいと思います。
特に初心者の方は試奏に対して「恥ずかしい」「なんとなく怖い」といった気持ちを持たれる方もいらっしゃると思います。そんな方のために試奏に関する心構えやポイントをあれこれと綴っていきます。是非参考にしてみてください。
■試奏をしても購入を断れる?
楽器店での試奏は「購入を検討していて、そのギターの音色や弾き心地などを確認するためにお店側の配慮で許可していただいている」といったところですが、、
楽器は決して安い買い物ではなく「その場で即決で購入」ということは難しいことなので、弾いてみたいと思うギターがあれば、遠慮なく試奏させてもらうようにお願いしてみましょう。
弾いてみて初めて気づく魅力もありますし、逆もしかり。試奏して買わないのも、試奏しないで買うのも、最終的には個人の判断です。とにかくマナーを守って試奏させてもらうことが大事です。
■試奏のマナーを守ろう
あくまでお店側の配慮で許可していただいているため、試奏はマナーを守りましょう。
ギターは売り物なので、本体に負荷のかかる演奏を長く続けるのは控えた方が良いと思います。激しいストロークなどは控えめに。
また、指輪、腕時計、ベルトなど金属製のものを身につけている場合や、汗をかいているときなどは、ギターを傷つけたり汚したりしないように気をつけましょう。
■試奏の手順は?
試奏の流れは下記のような感じ。
↓
そしたらお店の方が、チューニングや椅子、必要であればアンプなどを準備してくれる。(はず!)
↓
試奏開始!
↓
終わったら「ありがとうございました」と言ってギターを返却。(イメージと異なる場合は「検討します」などと伝えてやんわりと購入をお断りしましょう。)
■試奏の際の機材に関して
基本的に、ピックやアンプ、シールド等はお店のものをお借りることができると思います。
ギターの音色はアンプの影響が混じるので、アンプは普段使っているのと同じものや、楽器店に取り扱っている可能性の高いものなど、試奏で使用するものを決めておくと良いです。
アコギの試奏におすすめのアンプは以下。
ピックに関しては使い慣れているものが良ければ、普段使っているものを1枚財布にでも入れておくと良いと思います。
■音色のチェックポイント
では、実際の試奏ですが、音色のチェックポイントとしての例を挙げてみます。
・アルペジオの音
・指弾きの音
・単音弾き(ギターソロ)の音
・カッティング、ブラッシング
・ハイポジション、ローポジションの音
・パーカッシブな音(特にアコギ)
基本的な観点を挙げてみました。何を弾くか、どんなフレーズを弾くかは、ギターの特色が出やすいパターンなどをいろいろ試してみましょう。その繰り返しがまた自分の知見として蓄積されていきます。
また、弾く人によって音の印象が変わることもあるので、初心者の方であっても、店員さんや付き添いの友人に弾いてもらうだけでなく、極力自分(買う人)でも弾いてみることをおすすめします。
それでも自信のない人は、今練習している曲など、予めどんな内容を弾くかイメージしてから臨むと良いと思います。
■弾き心地のチェックポイント
次は、弾き心地の観点です。
・弦高の高さ
・ボディの大きさ(抱えやすさ)
・ギターの重さ
はじめて弾くギターはなにかと弾きやすく感じがちなので、これらの点も注意。体格や手の大きさによっては重要度が変わってくるかもしれません。
■不具合のチェック
購入を真面目に検討している場合はギターの状態をしっかり見ていた方がよいかもしれません。何か気がかりなことがある場合は、遠慮なく店員さんに訊いてみましょう。
・ネックの反り
・ジャック(シールド接続部)の接続不良
・ツマミの接続不良(ガリ)
ネックの反りに関しては、初心の方には少し見方が難しいかもしれません。気になる方はポイントを各種ウェブサイト等で調べてみてください。
楽器専門でない中古ショップとかでない限りは、ジャックやツマミの接続不良はあまりないとは思いますが、頭に置いておきましょう。
■おまけ〜その他のポイント〜
複数のギターを弾いてみよう
初心の方は特に、試奏の際は複数のギターを弾いてみましょう。ギターそれぞれの特徴がより鮮明に感じられると思います。また、試奏環境によっても印象が変わるので、その点でもいくつかのギターを弾いてみることをおすすめします。
ストラップについて
そもそも許されていないかもしれませんが、ストラップをつけての演奏は控えた方がよいかもしれません。(ギターを落下させてしまうとたいへんなため。。)
どうしても肩掛け感を確かめたい場合は、必ずお店の方に相談しましょう。
特にエレキギターの場合ですが、ギターの重量、重心の関係によってはギターを肩に掛けたときに、ネックが下がる場合があります。演奏のしやすさに関わるため、若干気になるところですね。
■おわりに
以上、試奏の際の気になるポイントをまとめてみました。試奏は多くの知見を蓄える機会にもなりますし、店員さんから貴重な情報を引き出せることもあるので、是非積極的にいろいろな楽器を触ってみてください!