現在、日本の多くの小学校や中学校の音楽の授業の中でリコーダーが取り入れられています。教育課程に取り入れられている楽器は他にも学校によっていろいろとありますが、その中でもリコーダーが最も広く採用されている楽器の一つと言えそうです。
リコーダーが音楽の授業に取り入れられるのにはどんな理由があるでしょうか?その理由について少し考えてみたいと思います。
■リコーダーを習う理由
携帯性
生徒が個人で所有するものとなると気軽に持ち運べるものが理想的です。その点リコーダーは軽くて気兼ねのないサイズ感。
扱いやすさ
リコーダーは本来は木製ですが、学校では樹脂製が扱われています。衛生的にも手入れが楽ですし、乱雑に扱われたとしても故障のリスクが低いというメリットがあります。総じて取り扱いやすい楽器ですね。
価格
学校で使用するリコーダーとしては2000〜3000円あれば充分といったところ。手頃な価格であることも教育課程で採用されている一因と言えそうです。
難易度
リコーダーは演奏の難易度の面でも適しています。特に高音を安定的に出すことなどは初めは難しく感じる方もいるかと思いますが、運指はシンプルで比較的成長を実感しやすく、易しすぎず難しすぎない楽器といったところです。
管楽器であること
リコーダー以外に教育課程の中で取り入れられている楽器についても触れておきます。一例を挙げると下記のような感じ。
幼稚園…カスタネット、ピアニカ(鍵盤ハーモニカ) etc.
小学校…ソプラノリコーダー etc.
中学校…アルトリコーダー etc.
合奏ではあらゆる楽器が扱われますが、子ども全員が関わるものは上記のようなパターンが多いようです。
カスタネットはシンプルな打楽器、ピアニカは鍵盤タイプの楽器ですが、リコーダーはそれらとは演奏形式の異なる管楽器。日常の中で管楽器に触れる機会はなかなかないため、音楽感を育てる意味では良い楽器と言えるかもしれません。
■まとめ
教育課程にリコーダーが取り入れられている理由のポイントをまとめてみました。
→軽くてコンパクト。
・扱いやすさ
→手入れがしやすく壊れにくい。
・価格
→安い。
・演奏の難易度
→易しすぎず難しすぎず。
・管楽器であること
→馴染みのない管楽器に触れることができる。
リコーダーは優しい音色で自宅でも気兼ねなく演奏できますし、意外と奥が深い楽器でもあるので、大人の趣味としてもおすすめです。