この記事では音楽全般におけるコードネームの表記やその意味ついて書いています。コードネームの付け方がわからないという人も、まずはコードネームの意味を理解するところからはじめてみましょう。コードネームからコード構成音を見極める手順を以下の3つに分けて書いてみました。
①ルート音(頭文字)を見極める
②基盤となるコードタイプを見極める(m、dim、aug)
③付加、変化、除外される音を見極める(その他の文字列)
上記の順でコードを見ていくとよいと思います。
①ルート音(頭文字)を見極める
コードネームの頭文字の大文字アルファベットはコードのルート音を示す。このルート音をコード構成音の最低音とするのが基本。
②基盤となるコードタイプを見極める(m、dim、aug)
基盤となるコードは、メジャーコード、マイナーコード、ディミニッシュコード、オーギュメントコードの4つ。m、dim、augの文字列は基盤となるコードが4つの内どれかを示す。
mが付く場合…
ルート音に短3度と完全5度の音を足した3和音。(マイナーコード)
dimが付く場合…
ルート音に短3度と減5度の音を足した3和音。(ディミニッシュコード)
augが付く場合…
ルート音に長3度と増5度の音を足した3和音。(オーギュメント)
上記の3種類の文字列がない場合…
ルート音に長3度と完全5度の音を足した3和音。(メジャーコード)
③付加、変化、除外される音を見極める(その他の文字列)
m、dim、aug以外の文字列は、基盤となるコードに、付加、変化、除外される音を示す。
6…長6度の音を付加する。
7…短7度の音を付加する。
M7…長3度の音を付加する。
#5…構成音内の完全5度の音を半音上げる。
♭5…構成音内の完全5度の音を半音下げる。
sus2…構成音内の長3度の音を長2度に変える。
sus4…構成音内の長3度の音を完全4度に変える。
add9…長9度(長2度)の音を付加する。
add4…完全4度の音を付加する。
以下の文字列は、6,7,M7いずれかが含まれた上で付加される。それらの表記がない場合は7が省略されている。Mと表記がある場合はM7が省略されている。
(※例:C11…Cメジャーコードに短7度、完全11度の音が付加される。)
(※例2:CM9…Cメジャーコードに長7度、長9度の音が付加される。)
9…長9度(長2度)の音を付加する。
♭9…短9度(短2度)の音を付加する。
#9…増9度(増2度)の音を付加する。
11…完全11度(完全4度)の音を付加する。
#11…増11度(増4度)の音を付加する。
13…長13度(長6度)の音を付加する。
♭13…短13度(短6度)の音を付加する。
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