この記事では分数コードの中でも比較的出現頻度の高いⅤ/Ⅶについてです。すなわち、CメジャーキーにおけるG/Bになります。
カノン進行の冒頭にも出てくる、C→G→Amという進行におけるGコードがG/Bに置きかわるケースがよく現れます。C→G→Amを、C→G/B→Amとすることで、ベース音にC→B→Aという直線的な流れが生まれスムーズな響きの進行となります。
ちなみにG/Bのコードダイヤグラム図の一例が下のような感じ。
もちろん1弦は3フレットでもOKですし、2弦は開放弦としてもOKです。では、Ⅴ/Ⅶコードの実際の使用例を紹介してみます。
■校庭を走るこどものように/田端悠
カノン進行の記事でも紹介しましたが、冒頭のサビ後のAメロ部分です。0:27あたりからカノン進行系です。
Key: F#メジャーキー
出現箇所: 0:27〜
カポタスト: 4フレット
コード進行:
|D A/C#|Bm7 D/F#|G D/F#|Em7 A7|
コード進行(簡易版):
|D A/C#|Bm F#m|G D|Em A|
2コード目がV/Ⅶになっています。
ちなみに下の図がA/C#のコードダイヤグラム図。
コードを押さえる左手の負担がやや大きいです。左手の負担を避けるため、バンドサウンドのときには分数コードにおける分子をギター、分母をベースというように役割を分けるのも一つの手段になりますね。
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