度数表記だと、Ⅳ–Ⅴ–Ⅲm-Ⅵm の進行ですね。「王道進行」とも呼ばれていたりするようですが、その名の通り指折りに定番なコード進行パターンの1つ。JPOPにおいてはカノン進行とのツートップ的な存在感です。度数の数字部分を並べて「4536進行」と呼ばれることもあります。カノン進行との違いをあえて挙げると、
・洋楽でも多く使われる
・楽曲のどのセクションでも使いやすい
などがあります。いくつか使用例を紹介します。
■fragile/Every Little Thing
【YouTube】fragile/Every Little Thing
2001年にリリースされたEvery Little Thingの17thシングルです。出現箇所はサビ、以下のような進行。
Key: Fメジャーキー
出現箇所: 1:57〜(歌詞:愛しいだなんて〜)
コード進行:
|B♭ C|Am Dm C|B♭ C|Dm C|
カポタスト3フレットで演奏する場合は、
コード進行:
|G A|F#m Bm A|G A|Bm C|
というような感じです。シンプルな4536の形ですね。
■もう恋なんてしない/槇原敬之
1992年にリリースされた槇原敬之さんの5thシングル。出現箇所はこちらもサビです。1:27あたりから。キーはEで、以下のような進行。
Key: Eメジャーキー
出現箇所: 1:27〜(歌詞:さよならと言った君の〜)
コード進行:
|A B/A|G#m C#m|F#m B|E|
コード進行(簡易版):
|A B|G#m C#m|F#m B|E|
2つ目のコードは1つ目のコードのベース音を引きずる形で分数コードになっています。すなわち、ベースは4436となっている形。よく使用される変化形になります。
カポタスト4フレットで演奏すると、
コード進行:
|F G/F|Em Am|Dm G|C|
コード進行(簡易版):
|F G|Em Am|Dm G|C|
となります。
■何気ない日々であれ/田端悠
ここでもYouTube上の自分の曲を一つ挙げます。笑
使用箇所はサビ。自分の曲なので正確に書いてみます。
Key: Bマイナーキー(Dメジャーキー)
出現箇所: 1:48〜(歌詞:この場所から〜)
コード進行:
|G69 A/G|F#m7 Bm7 Bm7/A|Em A#dim|Bm7 Am7 D7|
コード進行(簡易版):
|G A|F#m Bm|Em F#|Bm Am D|
と弾いています。ごちゃごちゃと書いてますが、前半部分が4536の変化系ですね。「もう恋なんてしない」と同じように、1つ目のコードのベース音を引きずる変化です。
コメント