AC-33/Roland のレビュー!〜アコギ(エレアコ)用アンプおすすめモデル〜

本記事では、Roland(ローランド)のアコースティックギター用アンプ、AC-33をレビューしてみます。
筆者も、飲食店での機材持ち込みの弾き語りライブなどのイベントで使用しています。アコギ用アンプをお探しの方は、是非ご覧になってみてください。

■仕様・付属品

基本スペックは以下の通り。

出力(ACアダプター使用時):30W
出力(アルカリ電池使用時):20W
電源:DC13V(付属ACアダプター)または単3形乾電池×8
寸法:幅318mm×奥行き223mmx高さ243mm
重量:4.7kg
スピーカー:12cm(5インチ)×2
付属品 :取扱説明書、ACアダプター、ACコード、2P-3P変換器

※フットスイッチ(ex. BOSS FS-5U、BOSS FS-6)や接続ケーブル(ex. PCS-31、PCS-33)等は別売品になります。

■外装・デザイン

デザインは2種類あります。もちろんアンプとしての機能は同じですが、少し印象が異なります。

ノーマルモデル

上記はノーマルモデル。一般的なギターアンプの質感です。メカニックなデザインを好むならこちらがおすすめ。

ローズウッド調モデル

こちらは外装が木目、ローズウッド調仕上げのモデル。スピーカーの前面部分はブラウンのネットになっています。

商品型番がAC-33-RWと表記されています。

特にオーガニック系の音楽ジャンルの方はこちらが映えるかもしれません。全体的に落ち着いた雰囲気があり、インテリアとしても活躍できそうです。

■操作部(上面)

操作部にあるツマミ、インターフェースについて簡単に説明します。

①INPUT(GUITAR CHANNEL)
上側がギター用チャンネル。フォンプラグ(ギターシールドの端子)が使用可能です。VOLUME、EQ(イコライザ)があり、空間系エフェクトであるCHORUSをかけることができます。

②INPUT(MIC/LINE CHANNEL)
下はマイク/ライン入力用のチャンネル。フォンプラグとキャノンコネクタ(マイクケーブル端子)が使用可能です。
こちらもVOLUME、EQ(イコライザ)がありますが、EQはMIDDLEが省略されています。また、こちらもCHORUSエフェクトをコーラスをかけることができます。

③REVERB/AMBIENCE
2つのチャンネルの出力全体に対して、リバーブ/アンビエンスのエフェクトがか蹴ることが可能。残響音や広がりのあるサウンドをつくります。

④MASTER
2つのチャンネルの出力全体のマスターボリューム。

⑤PHONES
スピーカーから出さずにヘッドホン等で聴くとき用のアウトプットジャック。フォンプラグが使用可能です。

⑥ANTI-FEEDBACK
アコギやマイクのモニター時に発生するハウリング(フィードバック)を抑える機能。ハウリングのポイントを自動検出してくれます。

⑦LOOPER
フレーズを重ねて録音していくことで最大約40秒のループ演奏を可能にするルーパー機能。FS-5U(別売)などのフットスイッチでの制御も可能。

⑧POWER
アンプ本体の電源スイッチ。

■操作部(背面)

①DC IN
電源ケーブル用のジャック。

②FOOT SW
フットスイッチ用のジャック。

③LINE OUT
ラインアウト(L/MONO、R)用のジャック。

④AUX IN
AUX(外部機器からの音声)用のジャックと、ボリュームつまみ。こちらはステレオミニプラグ、RCAケーブルが使用可能。

⑤バッテリー
電池駆動時は単3電池×8本が必要です。

■価格

価格は約4万円。決して安い買い物ではないですが、値段に見合った良品と思います。

■音質

AC-33はアコギ専用アンプとして作られており、癖の少ないナチュラルな音色の印象です。低音にも広がりがあって、特にフィンガープレイなど繊細な演奏をされる方には向いていると思います。

■その他

・傾斜スタンド
床置き時にアンプを少し上向きに角度をつけて設置する傾斜スタンドがついています。

こんな感じです。

■AC-33をおすすめしたい人

AC-33をおすすめしたい人はこんな人!

・アコギ用アンプを無難に購入したい方
・アンプを使って弾き語りをしたい方
・機材持ち込みでの演奏機会がある方

ちなみに筆者は、機材持ち込みのカフェイベントでこのAC-33(RWの方)を持ち込んで演奏しています。その経験等も踏まえながら各おすすめポイントについて簡単に述べてみたいと思います。

弾き語りに最適な機能面
弾き語りをする人間としては「これ1台で弾き語り可能」というものを持っておくと、活動の幅が広がるのかなと思います。AC-33はギターとマイクの2chが使える上で必要最低限の機能が揃っており、出力音量も十分ツマミやインターフェースもわかりやすく、シンプルでスッキリとした使いやすい印象です。
もちろん、マイク/ライン入力用のチャンネルを他の楽器に割り当てる使い方も可能。

サイズ感
サイズは大きすぎず、旅行で使うようなキャリーケースにも入れることができます。
筆者は機材持ち込みのカフェイベントにて、キャリケースにAC-33を含めたギター以外の機材を入れて持ち運んでいました。

こんな感じです。
(キャリーケースのサイズの確認とアンプに対するダメージにはお気をつけください。)

デザイン
特にローズウッド調モデル(AC-33-RW)の方ですが、ギターアンプにはあまりないウッディであたたかみがあり、愛着がわきやすいデザインになっている印象です。個人的にはこのローズウッド調モデルがおすすめ。


AUX
地味ですが、AUXの出力音量が楽器とは個別で音量調整できるのは個人的に好きな点。


電池駆動可能
路上演奏をするには必須になりそうです。出力音量は電源アダプタ使用時に比べると劣りますが、電池駆動にしてはまあ申し分ないレベルかなと思っています。頻度高く使用される場合は、充電式電池の使用をおすすめします。

路上演奏をされない方は、電池の使用機会はあまり多くないかもしれませんが、演奏環境に制限がある場合も安心感があります。

以上、ポイントを綴ってみました。
気になった方は是非購入を検討してみてください!