この記事では、音楽用語として時折出てくる、平行調や同主調とは何かについて記述します。ギター弾きとしては特に平行調については知っておくと良いケースが多いので、是非覚えておきましょう。
■平行調とは?
平行調とは一言で言うと、同じスケール構成音を持つメジャーキーとマイナーキーのことです。一例を挙げると、CメジャーキーとAマイナーキーのような関係を平行調と呼びます。これらがなぜ平行調と呼ばれるかを説明していきます。
別記事でメジャースケールとマイナースケールについて記述していますが、CメジャースケールとAマイナースケールの構成音を改めて見比べてみましょう。
Cメジャースケール:ドレミファソラシ
Aマイナースケール:ラシドレミファソ
どちらもスケールの始点(主音)は異なりますが、スケールを構成している音は同じになっており、3つ分音をずらすとぴったり重なります。これが平行調と呼ばれる由縁と思われます。
CメジャーキーとAマイナーキーはメジャーマイナー(明るいor暗い)の違いはあるけれど、同じ音を扱うキー同士ということです。この2つのキーは判別が難しく、類似キー、姉妹キーであると認識しておきましょう。
あえて料理に例えると(笑)、
味(明るさ)の方向性はやや異なるが同じ材料(スケール構成音)でつくられている「カレーとシチュー」みたいな感じでしょうか。
もう一つ例を挙げると、GメジャーキーとEマイナーキーもまた平行調の関係にあります。スケール構成音は以下のようになっています。
Gメジャースケール:ソラシドレミファ#
Eマイナースケール:ミファ#ソラシドレ
ちなみにこの平行調はレラティブキーと呼ばれることがあります。平行調を英訳するとパラレルキー となりますが、パラレルキーというと次に記載している同主調のことを指すケースがあるようです。不思議ですが。。
■平行調一覧表
平行調同士の一覧表です。
円の内側がメジャーキー、外側がマイナーキーです。時計における数字が同じ位置同士が平行調の関係にあります。メジャーキーの主音を半音3つ分下げたマイナーキーが平行調、マイナーキーの主音を半音3つ分上げたメジャーキーが平行調、という関係になっていることがわかると思います。
■同主調とは?
同主調とはその名の通り、主音が同じメジャーキーとマイナーキーのことです。一例を挙げると、AメジャーキーとAマイナーキーのような関係を平行調と呼びます。こちらは比較的簡単ですね。
前述ですが、この同主調はパラレルキーと呼ばれることもあります。和訳すると平行調となるので不思議ですが、注意が必要です。
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