2-3-1.オーギュメントコード -augの使い方-

ここではオーギュメントコードについて記述します。オーギュメントは出現頻度はそれほど高くなく、体に染み込みにくいコードの一つなので、定番の使用パターンを知っておくことをオススメします。

■オーギュメントコードの構成音

オーギュメントコードの構成音をCaugを例に見てみます。Caugの構成音は以下のようになります。

Caug=(ド #)

ド=完全1度(ルート音)
ミ=長3
#=増5

メジャーコードの5度を半音上げた3和音の構成です。

■オーギュメントコードの転回

Caugを例として、コード構成音を音階の円形モデルで見てみると、


ミ、ミ#、ソ#→ドの間隔が等しくなっていることがわかります。なので、ミをルート音としたEaugや、ソ#をルート音としたG#augは、Caugとコード構成音が等しくなります。

Caug=(ド #)
Eaug=(ミ # ド)
G#aug=(ソ# ミ)

こういった特徴を持つコードは3和音系ではオーギュメントコードだけ!ルート音以外の音が最低音となるように音構成を変えることを、転回と言いますが、CaugEaugG#augは転回の関係にあるということになります。

■コード使用例① -Ⅰaug-

Iaugが単体で唐突に出てくるより、augと並んでクリシェ的に使われるケースが多いです。

ダンスホール/尾崎豊

【YouTube】ダンスホール/尾崎豊

1985年にリリースされた尾崎豊さんの2ndアルバム収録曲。出現箇所は歌い出しAメロ、0:25あたりから。キーはGで、

GGaugGGaugGGaugAm7D

augが繰り返されるシンプルな進行です。

 

■I Need To Be In LoveThe Carpenters

【YouTube】I Need To Be In Love/The Carpenters

カーペンターズの名曲から。出現箇所は歌い出しAメロ、0:28あたりから。キーはAで、

AAaugA6G A7

ダンスホールと同じく、Ⅰaugというパターンですが、その後Ⅰ6までクリシェが継続します。

 

そのまま/田端悠

【YouTube】そのまま/田端悠

自分の曲からひとつ。
出現箇所は冒頭のサビ後の小さい間奏部分、0:33あたりから。キーはEで、4カポで以下のように弾いています。

CCaugFFm

aug→m という進行ですが、この進行も比較的41セットで時々見られる形です。別記事で取り上げてみます。

■コード使用例② -Ⅴaug-

Vaugの使われ方としては、次のセクションに移る直前のVVaugに置き換える、あるいはV→Vaugと変化されるパターンが多く、その後は高確率でⅠへ進みます。VV7とは異なる不安定な響きで、次のⅠへの独特の推進力を持っています。

 

■From Me To YouThe Beatles

【YouTube】From Me To You/The Beatles

ビートルズから一曲。出現箇所はBメロ、0:34あたりの歌詞「I got arms that long to hold you」のところから。キーはCですが、ここは部分的に転調しています。

GmCFFD7D7GGaug

V→Vaugというパターン。次はⅠへ進みます。歌メロ自体もV→Vaugのところでaugの音(ここではレ#)になっているため、aug感をしっかり感じられます。

 

さよならホテル/TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA feat.Ken Yokoyama

【YouTube】さよならホテル/TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA feat.Ken Yokoyama

出現箇所はAメロ。キーはBで、

BA#m7♭5  D#7G#mF#m7 B7ED#m7 G#mC#m7F# F#aug

こちらもV→VaugからⅠへ進みます。この曲も歌メロがaugの音にあたっています。4カポとしてコードを少し簡単にすると、

|G|F#m7♭5  B7|Em|Dm G|C|Bm Em|Am|D Daug

と、なります。

 

輪っか/田端悠

【YouTube】輪っか(同じ言葉で違う意味)

自分の曲から一つ。
出現箇所は冒頭のイントロ部分。キーはDで、2カポで以下のように弾いています。

Dm9 G(♭13)|CM9 B♭m6FM7 Gaug

歌メロのない部分での使用例ですが、単にGとするよりもより不安定な雰囲気が出ます。

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