■セカンダリードミナントの特徴
以下の記事で解説していますが、Ⅴ→Ⅰ(完全5度から完全1度に動く)進行はドミナントモーションと呼ばれています。
この進行において、Ⅴから見るとⅠは完全4度上になりますが、この2コード間の間隔が重要なんですね。
完全4度上にあたる進行先がⅠでない場合もドミナントモーションの一つであり、この場合のドミナントコードは、セカンダリードミナントコードと呼ばれています。
このセカンダリードミナントを用いる際は非ダイアトニックコードを含む進行になりますが、転調することなく自然なコード進行の中で非ダイアトニックコードを使用できるため、ダイアトニックコードの進行とは異なる雰囲気を演出できます。
以下、セカンダリードミナントの使用例を挙げてみます。
■セカンダリードミナントの使用例
セカンダリードミナントの例として、別記事でも取り上げたドリカムの「LOVE LOVE LOVE」のコード進行を紹介してみます。
【YouTube】LOVE LOVE LOVE/DREAMS COME TRUE
冒頭のメロディは以下のような進行。コードの簡易化のためカポタストを1フレットとし、プレイングキーをCメジャーキーとしています。
Key: C#メジャーキー
出現箇所: 0:34〜(歌詞:ねぇどうして〜)
カポタスト: 1フレット
コード進行:
|C CM7|C7 A7|Dm DmM7|Dm7 E7|
|Am AmM7|Am7 D7|F G|C|
1つ目のセカンダリードミナントは、4コード目のA7。
A7はここでは非ダイアトニックコードになりますが、完全4度上のDmへ進行しようとする力が働きます。
2つ目は、8コード目のE7。
こちらもE7は非ダイアトニックコードですが、完全4度上のAmへの進行を促します。
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