ここではダイアトニックコードではない、3度をルートとするメジャーコードを扱います。CメジャーキーにおけるEコードになりますね。このコードもまたセブンスが付加されて使用されるケースが多いです。
使用パターンは様々ですが、EのあとAmへと進む進行がほとんどです。これはドミナントモーションと言われる進行になっており、Eはセカンダリードミナントという働きを担っています。
よく出てくる使用パターンをいくつか紹介します。
■F-E-Am (Ⅳ-Ⅲ-Ⅵm)
FからEへ進行するケースです。度数表記ではⅣ→Ⅲですね。よく使用されるパターンです。
I Need To Be In Love/The Carpenters
【YouTube】I Need To Be In Love/The Carpenters
カーペンターズの説明不要の名曲。出現箇所はサビです。1:23あたりから。
Key: Aメジャーキー
出現箇所: 1:23〜(歌詞:I know I need〜)
コード進行:
|D E/D|C#m F#m|Bm E|A A7|
|D C#7|F#m B7|Bm7 E|A…
コード進行(簡易版):
|D E|C#m F#m|Bm E|A A7|
|D C#|F#m B|Bm E|A…
バラードの要所でアクセント的に使うとグッときますね。
ブルーベリー/田端悠
YouTubeから自分のも紹介してみます。
出現箇所はサビで、以下のように弾いてます。
Key: Eメジャーキー
出現箇所: 1:14〜(歌詞:いつしか大人になって〜)
カポタスト: 4フレット
コード進行:
|F F/G|C|F E|Am Am7/G|F E|Am7 C|F|Fm|C…
コード進行(簡易版):
|F G|C|F E|Am|F E|Am C|F|Fm|C…
泣きメロ系にはよく使われる進行です。
■Am-G-F-E (Ⅵm-Ⅴ-Ⅳ-Ⅲ)
Amから始まる4つ1セットの進行パターン。度数表記ではⅥm→Ⅴ→Ⅳ→Ⅲですね。
からたちの木/ハンバートハンバート
ハンバートハンバートの4thアルバム「11のみじかい話」から。曲の冒頭からしばらく以下の進行が続きます。
Key: Aマイナーキー(Cメジャーキー)
出現箇所: 冒頭から
コード進行:
|Am|Am|G|G|F|F|E|E|
この4つ1セットの進行はループして使われることが多く、コードバッキング自体がリフ的に機能しているケースが多くあります。「からたちの木」はリフ的な使われ方ではないですね。また、ラテン系音楽ではよく使用されている進行のようです。
■C-E-Am (Ⅰ-Ⅲ-Ⅵm)
トニックコードであるCからEへ進行するケースです。度数表記ではⅠ→Ⅲですね。
All You Need Is Love/The Beatles
【YouTube】All You Need Is Love/The Beatles
ビートルズから1曲。出現箇所はサビで以下のような進行。
Key: Gメジャーキー
出現箇所: 1:01〜(歌詞:All you need is〜)
コード進行:
|G A|D|G A|D|G B7|Em D|C D|
輝く月のように/Superfly
Superflyの15thシングル。出現箇所はAメロ歌い出し部分です。この曲のキーはイントロはAメジャーキーで始まり、Aメロから転調してCメジャーキーに、サビで再びAメジャーキーに戻ります。すなわち上記のAメロ部分はCメジャーキーになります。
Key: Cメジャーキー
出現箇所: 0:30〜(歌詞:どれくらい感謝したって〜)
コード進行:
|C E|Am Am7/G|F Em|Dm Gsus4 G|
コード進行(簡易版):
|C E|Am G|F Em|Dm G|
このパターンもやはりAm(Ⅵm)へと続くのが基本です。
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