今回の記事で扱うのは、CメジャーキーにおけるF-E-Am という進行、すなわち、Ⅳ-Ⅲ-Ⅵmのコード進行です。
(平行調であるAマイナーキーの場合は、♭Ⅵ-Ⅴ-Ⅰmという表記になります。)
椎名林檎さんの楽曲「丸の内サディスティック」で採用されており、丸の内進行、丸サ進行、椎名林檎進行などといった様々な名称で親しまれているようです。
また、ジャズナンバーの「Just The Two Of Us」で使われていることでも知られており、Just The Two Of Us 進行と呼ばれることもあります。
この進行は以前に下記リンクの記事の中でも紹介しており、楽曲内の一部でスポット的に使用されている例を挙げました。
今回はこのⅣ-Ⅲ-Ⅵmの進行がループして使われている楽曲を紹介してみたいと思います。
■丸の内サディスティック/椎名林檎
冒頭で紹介したように、丸の内進行という名の由来になっている楽曲です。リンクは東京事変でライブ演奏しているバージョン。冒頭のイントロから繰り返し使われています。以下のような進行。
Key: Cマイナーキー(E♭メジャーキー)
出現箇所: 冒頭から
コード進行:
|A♭M7 G7|Cm7 E♭7|
カポタスト3フレットで演奏する場合は、
コード進行:
|FM7 E7|Am7 C7|
となります。4つ1セットのコード進行がループして用いられています。4つ目のコードは3つ目のコードをそのまま引きずるケースも多くあります。
■愛を伝えたいだとか/あいみょん
テレビ番組でも紹介されていたナンバー。こちらも冒頭の歌い出しから使われています。
Key: F#マイナーキー(Aメジャーキー)
出現箇所: 冒頭から
コード進行(Aメロ):
|DM7|C#7|F#m7|B7|DM7|C#7|F#m7|A|
コード進行(サビ):
|DM7 C#7|F#m7|DM7 C#7|F#m7 A|…
カポタスト2フレットで演奏する場合は、
コード進行(Aメロ):
|CM7|B7|Em7|A7|CM7|B7|Em7|G|
コード進行(サビ):
|CM7 B7|Em7|CM7 B7|Em7 G|…
サビではコードチェンジの周期が半分に短くなっています。
■うっせぇわ/Ado
ボカロP作曲の話題の人気ナンバー。こちらはサビで使用されています。
Key: Bマイナーキー(Dメジャーキー)
出現箇所: 0:51〜(歌詞:はぁ?うっせぇうっせぇ〜)
コード進行(サビ): |G F#|Bm D|G F#|Bm D|
カポタスト2フレットで演奏する場合は、
コード進行(サビ): |F E|Am C|F E|Am C|
■F-E-Amのコードワークアレンジ
下の動画でF-E-Am進行に味付けをしたパターンをいくつか紹介しています。聴き比べてみてください。
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