■プレイングキーとは?
プレイングキーとは「ギターを演奏する上でのキー」です。文章にするとわかりにくいですが、右利きの場合「左手はどのキーとして振る舞うか」といも言えます。基本的にはカポタスト使用時に使われる表現なので、ギタリスト特有の言葉とも言えます。(トランスポーズ機能を持つキーボード等では同じ表現を使うかもしれませんが)
またノーマルチューニングでない場合にも、実際のキーと演奏上のキーが変わることがあるため、使われるときがあります。ノーマルチューニングでカポタストを使用してない場合には、「実際のキー=プレイングキー」となるので、プレイングキーという言葉は普通使われません。
■プレイングキーと実際のキーが異なる例
東京事変の群青日和を例にプレイングキーをみてみます。
まずこの曲はE♭メジャーキーで始まりますが、椎名林檎さんのギターは半音下げチューニングになっており、プレイングキーはEメジャーキーになっています。
間奏明けのCメロからサビに移るところ(2:11あたり)で半音1つ分上に転調し、E♭メジャーキーからEメジャーキーに変わります。ところがこの転調のタイミングで、椎名林檎さんがカポタストを1フレットに付けていますね。
曲のキーは変わりますが、プレイングキーはEメジャーのままです。よってコードを押さえる左手は転調前と同じような動きがとれます。
以上をまとめてみると、以下のような感じ。
●転調前
プレイングキー:E
チューニング:半音下げ(-1)
カポタスト:なし(±0)
実際のキー:E♭
●転調後
プレイングキー:E
チューニング:半音下げ(-1)
カポタスト:1フレット(+1)
実際のキー:E
と、いった感じで、下図の関係のようになっています。
プレイングキーという言葉は、弾き語りをする上では時折出てくる言葉なので是非覚えておいてください。
●プレイングキーとはギター演奏上のキー
●プレイングキーはカポタストを使うときや、ノーマルチューニングでないときにのみ現れる考え方
コメント