コールクラーク(Cole Clark)のエレアコのレビュー【特徴と音色】

最近人気が出ている評判のギターブランド、コールクラーク!筆者も、2019年よりメインのギターとしてコールクラークのアコースティックギター「CCFL2EC-BB」を使用しています。

コールクラークのギターの特徴や使用感をレビュー的に記述してみたいと思います。購入を検討されている方は是非参考にしてみてください!

■メーカーについて

コールクラークはオーストラリアのギターメーカーが製造しているブランドで、木材もすべてオーストラリア産のものが使われています。メーカーは2001年創業、比較的新しい会社のようですね。

コールクラークという名前の由来はギター制作に関わった人の名前に由来しています。知的でクールな印象、字面も筆記体のロゴがよく合っています。

■商品型番について

CCFL2EC-BB」を例に、型番が示す内容は以下の図ようになっています。

それぞれの項目について簡潔に説明します。

ブランド名

コールクラークの略でCCと表記されます。

シリーズ名

コールクラークギターのシリーズ名の表記です。
FL2」は、FAT LADY 2シリーズの略。FAT LADYシリーズの他にはANGELシリーズ等があります。以下、表記の例です。

FL1… FL Dreadnought-1シリーズ(旧 FAT LADY 1)
FL2… FL Dreadnought-2シリーズ(旧 FAT LADY 2)
FL3… FL Dreadnought-3シリーズ(旧 FAT LADY 3)
AN1… AN Grand Auditorium-1シリーズ(旧 Angel 1)
AN2… AN Grand Auditorium-2シリーズ(旧 Angel 2)
AN3… AN Grand Auditorium-3シリーズ(旧 Angel 3)
TL2… TL Thinlineシリーズ
LL1… LL Miniシリーズ

ギタータイプ

ここでは、エレアコタイプであるか否か、カッタウェイがあるか否かです。

E…ピックアップが搭載(要はエレアコであること)
C…カッタウェイ有り

木材の種類(トップ×サイド/バック)

最後はギターに使われている木材の種類、組み合わせを示しています。ちなみに「BB」ブンヤ×ブラックウッド。以下、表記の例ですが、ブラックウッドはBLと記されているものもあります。

B…ブンヤ
B(またはBL)…ブラックウッド
R(またはRW)… ローズウッド
RD…レッドウッド
M…メイプル
MS… メイプルシルクウッド
S…スプルース

■見た目

ギター選びには見た目も重要!
ボディ、ネック、ヘッド等、ギターの主要部位に分けて、それぞれについてご紹介してみます。

ボディ

まずボディですが、表面はニトロセルロースラッカーのサテン仕上げ。一般的なギター表面のツルツルとした塗装とは異なり、マットで木のあたたかみを活かしたナチュラルな雰囲気になっています。

また、木目によってギター1本1本のルックスが異なります。こちらも一般的な表面塗装のギターにはあまりない特徴だと思います。同じモデルを買っても同じ見た目にならないというのは、メリットにもデメリットにもなり得ますね。

ピックガード

購入時にピックガードは貼られておらず、別途付いてきました。

ピックガードの有無で見た目の印象も大きく変わりますね。ピックガードが無い場合、コールクラークの持つナチュラルな雰囲気をより活かすことができるので、ピックガードなしで使用するのもありかなと思います。

ヘッド

コールクラークのヘッドの形状はこんな感じ。センターに盛り上がりのある形状になっており、雰囲気があってかっこいいです。

ヘッド部分にCole Clarkのロゴが入りますが、黒文字のものと白抜き文字のものがあります。上記の画像は白抜き文字のパターン。

ネック

ネック部分のアップ画像です。

ネックにあるポジションマークもまたギターによってそれぞれですが、コールクラークのポジションマークもまた独特です。ご参考に。

■弾き心地

ネック太さは標準的。ボディの大きさも特に大きくも小さくもないというところでしょう。ハイポジションでの単音弾き等のギタープレーを重視する場合は、カッタウェイのあるモデルが良いと思います。

ギターの重さですが、下記に紹介するピックアップシステムが複雑な割にはめちゃくちゃ軽いです。その点、女性でも選びやすいギターかなと思っています。

■音色

CCFL2EC-BBでは3Wayピックアップを採用しています。
まずはギター本体についているツマミから紹介してみます。

①左のツマミ

BridgeピックアップFaceセンサーピックアップの比率をコントロールします。それぞれの特徴は以下のような感じ。

Bridge…
ジャキっとした輪郭のある硬い音質。エレアコらしい音色を演出。

Face…
比較的やわらかい音質で、ボディの振動をしっかり表現します。そのためパーカッシブなギタープレーをする際には特に大きな力を発揮します。

上記2つのピックアップをミックスしたのが2Wayピックアップであり、他のシリーズで採用されていたりしますが、このギターはコンデンサマイクをさらに混ぜ込んだ3Wayピックアップになります。なかなか凝った作りになっていますね。

②真ん中のツマミ

真ん中はマスターボリュームのツマミです。

③右のツマミ

①で触れた内臓コンデンサマイクの音の量を調整する部分ですね。

④下側のツマミ

下のツマミはEQ(イコライザ)。ハイ・ミドル・ロー3色のオーソドックスな形。

全体的には、硬めでカラッとした音色。アタック時、ブラッシング時のきらびやかな音は独特です。3Wayピックアップによる音色の操作も幅が効き、パーカッシブなプレーにも向いていると思います。

■販売店

コールクラークのギターの販売店ですが、ネットショップを除くと、現在はイシバシ楽器にて取り扱いがあります。そのため、比較的お目にかかりやすくなりました。

イシバシ楽器は、関東〜九州の大きな都市に店舗があります。地方に住まれる方は店舗に出向くのは少しハードルが高いかもしれません。店舗近隣にお出かけの際は是非ご覧になってみてください。

■使用アーティスト

コールクラークは、Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)が愛用していることで広く知られています。ブラッシング、パーカッシブな音の鳴りが良いことや、見た目のオーガニックな雰囲気など、サーフミュージック系とは相性が良いように感じますね。

使用アーティストは調べるとたくさん出てきますが、代表的なアーティストをいくつか紹介しておきます。

Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)



Ben Harper(ベン・ハーパー)


優里


山下穂尊(ex.いきものがかり)

■まとめ

コールクラークのギターの特徴としては、見た目のナチュラルな雰囲気と、アコースティックギターの持つあたたかみやきらびやかさを広く表現できるピックアップシステム。オーガニック感のある魅力を持った個性豊かなギターで、総じておすすめできるギターだと思っています。
ギター購入を考えている方は是非参考にしてみてください。

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