度数表記だと、Ⅵm-Ⅳ–Ⅴ–Ⅰ ですね。ベースが、3→4→5と階段的に流れ良く進み、進行パターンが5で終わるので、単発よりもループして使いたくなるコード進行。個人的にはミドルテンポ系でループして使うのが相性が良く、実際の使用例も多い気がします。サーフミュージック系など、相性が良いのではないでしょうか。使用例をいくつか紹介します。
■AM11:00/HY
HYの2003年リリース2ndアルバム「Street Story」収録曲。出現箇所は冒頭のイントロからAメロまで、以下のような進行。
Key: Aメジャーキー
出現箇所: 0:40〜(歌詞:目を覚ましてよ〜)
コード進行:
|A C#m|D E|A C#m|D E|
シンプルな1345系の進行です。
■風をあつめて/はっぴぃえんど
1971年リリースの2ndアルバム「風街ろまん」収録曲、言わずと知れた名曲です。出現箇所はサビ、以下のような進行。
Key: Eメジャーキー
出現箇所: 0:45〜(歌詞:)
コード進行:
|E E/G#|A B|E E/G#|A B|
コード進行(簡易版):
|E G#m|A B|E G#m|A B|
カポタスト2フレットで弾く場合は、
コード進行:
|D D/F#|G A|D D/F#|G A|
コード進行(簡易版):
|D F#m|G A|D F#m|G A|
というような進行です。1コード目から2コード目への変化は、同じコード内でベース音を1度から3度に移動させており、Ⅰ→Ⅰ/Ⅲとなっています。Ⅰ→Ⅲmと似た変化で、よく現れる形です。
■みてごらん/田端悠
YouTube上から自分の曲も紹介します。出現箇所はイントロ、Aメロ、サビ、などなど。一例としてAメロは0:22あたりから。
Key: F#メジャーキー
出現箇所: 0:22〜(歌詞:みてごらん〜)
カポタスト:4フレット
コード進行:
|Dadd9 Dadd9/F#| G69 Asus4|
コード進行(簡易版):
|D F#m|G A|
上記の進行の繰り返しです。特に1コード目から2コード目への変化は「風をあつめて」と同じような変化になっています。高音弦はDadd9の形を維持したまま、低音弦側を変化させていく進行、と言うとわかりやすいかもしれません。プレイングキーがDの場合によく現れる形です。
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