音の高さと周波数 〜基準は440Hz?442Hz?〜

■音の高さと周波数の関係

音は物体の振動が空気を介して耳へ伝わり、人が認識します。(骨伝導イヤホンは空気の振動を介していませんが)

1秒間に振動している回数を「振動数」といい、音の世界では「周波数」と類義語として使われます。例えば、1秒間に440回振動する音の周波数は440Hz(ヘルツ)となります。

音の高さはその音の周波数によって決まり、周波数が大きいほど音が高くなります。

ちなみに人間の可聴域は、約20〜20000Hzと言われています。

■1オクターブ上は周波数2倍

音高が1オクターブ高くなると周波数は2倍になります。同じように1オクターブ下は周波数が1/2倍ですね。

各音程の周波数を定義する規則を音律と言いますが、これはどの音律においても共通の考え方になります。

■チューニングの基準は440Hz?442Hz?

チューニング(調律)の基準となる周波数についてですが、よく話題に上がるのが、基準のなるA(ラ)の音を440Hzとするか442Hzとするかという点です。

ポピュラー系の楽器やチューナーの標準設定は440Hzが主流になっています。日本のオーケストラなどでは442Hzが採用されることが多いですが、基本的には440Hzが一般的と考えてよいでしょう。

しかし、ほとんどの人にとっては周波数比率1%以下の違いはわからないので、よほど音感のいい人でなければそれほど気にならないくらいの差でしょう。

ちなみにギターの5弦開放の音はA(ラ)ですが、周波数は110Hzになります。上記の440HzのAの音の4分の1なので、2オクターブ下ということですね。