JPOPなどでは、Aメロ→Bメロ→サビ、というように、1曲を3種類くらいのメロディで展開するパターンが多いですが、1曲が多くのメロディで構成されている珍しいパターンの曲を紹介します。
■時の旅人(合唱)
言わずと知れた合唱曲「時の旅人」。学生のときに合唱で歌ったことのある方、聴いたことのある方も多いのではと思います。この曲とにかくメロディの数がめちゃくちゃ多い。CメロDメロどころかGメロくらいまで出てきます。
展開:
A→A’→B→C→C→D→E→E→F→F→F’→G→G
上記のような解釈で良いかイマイチ自信が持てませんが、各メロの出現箇所と簡単なコメントを以下に載せてみます。
Aメロ … 0:08あたりから
Aメロはプロローグにふさわしいメロディとハーモニー。ユニゾン→ハーモニー→輪唱(追いかけ)、とAメロだけで重厚な構成。
Bメロ … 0:55あたりから
Bメロから一転ハンドルを切ってマイナー調に。
Cメロ … 1:11あたりから
Cメロでは演奏のリズムをゆっくりと歩くようなテンポへと変化。
Dメロ … 1:37あたりから
Dメロからはメジャー調に戻し、光が差してくるような展開に。Dメロはカノン進行系。
Eメロ … 2:10あたりから
EメロもまたDメロから継続してカノン進行のままメロディが変化。
Fメロ … 2:30あたりから
Fメロでもまたカノン進行のままメロディを変化させていく。カノン進行だけて3種類の変化。Fメロ部分では途中からバックでEメロが入ってくるという激アツの展開。
Gメロ … 3:08あたりから
Fメロですべて終わったかと思いきや最後にとっておきのメロを用意している。
以上です。。
これくらいの材料があれば3曲くらいかけそうな勢いですね。格闘ゲームの連続コンボ技的な感じで「このメロディをこの順で聴けば聴き手は必ず落ちる!」みたいなのがありそうで怖いです。単純にメロの数や構成だけで曲の良し悪しを語ることはできないですが、個人的には作曲に対して前向きな姿勢を感じられるような気がします。
コメント