ニロ抜き音階とは?【特徴と使用例】

ニロ抜き音階の「ニロ抜き」は「2と6を抜く」の意味です。基本スケールの1〜7度の音の内、2度と6度の内を抜いたスケールを指します。

ニロ抜き音階は、ヨナ抜き音階と同様に、メジャースケール(長音階)とマイナースケール(短音階)の2種類があります。以下、それらを説明します。

■ニロ抜き長音階とは?

ニロ抜き長音階の構成音は以下のようになります。

Cメジャースケールのニロ抜き音階の構成音はドミファソシ(CEFGB)となります。ニロ抜き長音階は琉球音階と呼ばれる音階と同じ構成音になっており、沖縄民謡等でよく使用されます。

■ニロ抜き長音階の例

ニロ抜き長音階が使われている例の動画です。

喜納昌吉&チャンプルーズの楽曲「ハイサイおじさん」をCメジャーキーに移調し、歌メロをギターで弾いています。

琉球音階とも呼ばれるその名の通り、沖縄っぽい独特の雰囲気がニロ抜き長音階の特徴になります。

■ニロ抜き短音階とは?

ニロ抜き短音階の構成音は以下のようになります。

Aマイナースケールのニロ抜き短音階の構成音はラドレミソ(ACDEG)となります。この音階は、Aマイナーペンタトニックスケールや、Cメジャーキーのヨナ抜き長音階とも同じ構成音となっています。

■ニロ抜き短音階の例

ニロ抜き短音階が使われている例の動画です。

坂本龍一さんが作曲された楽曲「戦場のメリークリスマス」をAマイナーキーに移調し、一部をギターで弾いています。

ヨナ抜き長音階と同様に、和風な雰囲気が特徴となっています。平行調のヨナ抜き長音階と類似のものだと考えてよいでしょう。

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